コラム
2025年08月02日
空き家になる前に。リフォーム・建て替え・賃貸活用という新しい選択肢

夏休みやお盆休みなど、家族みんなで実家に集まる機会が増えるこの時期。
久しぶりに顔を合わせて、ふと話題にのぼるのが「この家、これからどうする?」という話題です。
親世代の高齢化やライフスタイルの変化、子世代の独立によって、実家が空き家になる可能性は多くの家庭にとって現実的な問題になりつつあります。
物価高や土地価格の高騰が続く今、資産である「家」を無駄にせず、どう活かすかがより重要なテーマになっています。
高い家賃を払い続けるくらいなら、今ある家を活かして住み継ぐ。あるいは、賃貸住宅としての可能性を広げる…。
そんな選択肢も検討の価値があるのではないでしょうか。
この記事では、「空き家になる前に」考えておきたいリフォーム、建て替え、賃貸活用という3つの選択肢について、それぞれのメリットや注意点をご紹介します。
その実家、「空き家予備軍」かも?
空き家というと、「誰も住んでいない」「完全に使われていない」家を想像しがちですが、実はその一歩手前、空き家になるリスクを抱えた“空き家予備軍”の住宅が多く存在します。たとえばこんなケース、思い当たることはありませんか?
- 親がひとり暮らしをしているが、将来的に施設入居などを検討している
- 数カ月〜年に数回しか利用されていない
- 住人の高齢化により維持管理が難しくなっている
- 相続について具体的に話し合われていない
これらはすべて、近い将来に「空き家」となる可能性が高いサインです。いざ空き家になってからでは、修繕費や売却手続き、税金の問題などが一気にのしかかってきます。
だからこそ、「まだ住んでいるうち」「家族で集まるタイミング」でこそ話し合っておきたいのです。リフォームして誰かが住み継ぐのか、いっそ建て替えるのか、賃貸住宅として活用するのか──先送りにせず、現実的な選択肢を知ることが、家と家族を守る第一歩になります。
今ある実家を活かす「3つの方法」
空き家にしてしまうのはもったいない。建物の価値が残っているうちに、または立地のメリットを活かせるうちに、次の3つの選択肢を検討してみてはいかがでしょうか?
1.リフォーム・リノベーションして住み継ぐ
水回りや内装のリフォーム、耐震・断熱の性能向上などを行えば、今の暮らしに合った家に生まれ変わります。
費用を抑えつつ、思い出の詰まった家を活かせるのが最大の魅力。
単なる原状回復ではなく、ライフスタイルに合わせたリノベーションなら、若い世代にも受け入れやすい住まいになります。
2.建て替えて新しい暮らしに対応する
築年数や構造上の問題が大きい場合は、建て替えという選択肢も視野に。
狭小地や変形地でも、設計の工夫次第で明るく開放的な住まいが実現できます。
二世帯住宅や賃貸併用住宅としての設計も可能なので、今後の家族構成やライフプランに柔軟に対応できます。
3.賃貸物件としての活用を視野に入れる
自分たちが住まなくても、リフォームや建て替えにより賃貸住宅として活用するという選択も。
家賃収入を得ながら、家を風雨から守り、定期的なメンテナンスを通じて建物の寿命を延ばすことができます。
立地や需要に応じて、単身者向けの戸建て賃貸やデザイン性の高い物件として再生するのも有効です。
どの方法が最適かは、ご家族のライフステージや土地・建物の状況によって異なります。まずは専門家に相談して、選択肢を整理することから始めてみましょう。
こんなときは、専門家に相談しよう
空き家をどう活用するかを考えるとき、「選択肢が多すぎて決められない」、「将来的に家族が戻ってくる可能性もあるけど、今は未定」といった悩みに直面することも多いのではないでしょうか。
そんなときこそ、建築・不動産・相続・税務などのプロに相談することをおすすめします。
判断に迷いやすいケースの例
- ◯ 築30年を超えているが、どこまでリフォームできるのか不安
- ◯ 子ども世代の誰かが将来的に戻って住むかもしれない
- ◯ 売却と賃貸、どちらが得なのか分からない
- ◯ 固定資産税の負担が大きくなってきた
- ◯ 空き家が遠方にあり、管理や手続きが大変
こうしたケースでは、家族だけで悩み続けるよりも、専門家にヒアリングしてもらうことで道が開けることがよくあります。
たとえば、現在は空き家状態でも、リノベーション後の賃貸運用で採算がとれるケースや、税制優遇が受けられる建て替えのタイミングなど、プロ目線だからこそ見えてくる選択肢もあります。
特に夏休みやお盆など、家族が集まるタイミングで話し合う機会があるなら、前もって相談だけでもしておくと、その後の方向性がぐっと定まりやすくなります。

まとめ:空き家に“なる前”も“なった後”も、選択肢はある
空き家問題は、いまや全国的な社会課題とも言えるテーマです。「まだ住んでいるから」「まだ使えるから」と先送りにしてしまいがちですが、「いずれ空き家になるかもしれない」と気づいた時点で動き出すことが、将来の選択肢を広げる第一歩になります。
住み継ぐリフォーム、使い方を変えるリノベーション、資産価値を活かす建て替え、賃貸活用…どれが正解かは、その家族ごと、物件ごとに異なります。「どうすればいいのか分からない」からこそ、専門家の知見を取り入れることで、家や土地の価値を未来につなぐことができます。
ブリリアントホームでは、リフォーム・リノベーションから建て替え、土地活用まで幅広くご相談を承っています。
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