コラム
2025年10月04日
“住まい方”の自由が広がる時代に、「家を所有すること」の意味を考える。

“所有する”という選択が、今あらためて見直されている
リモートワーク、ワーケーション、多拠点生活、サブスク住宅…
コロナ禍以降、私たちの「住まい方」の選択肢は急速に広がりました。
ノマド的なライフスタイルや、自然の多い地方と都市を行き来する働き方を取り入れる人も増え、
「定住しない暮らし」に魅力を感じる人も少なくありません。
しかし一方で、こうした“流動的な暮らし方”が一般化するほど、「しっかりとした拠点=自分の家」を持つことの意義が、逆に際立つようにもなっています。
どこにいても戻ってこられる場所がある安心感。生活基盤が安定しているからこそできるチャレンジ。
そして、将来の資産としても有利に働くのが「注文住宅という選択肢」です。
このコラムでは、自由な生き方が可能になった時代にこそ、“家を所有すること”の価値について考えます。
「賃貸でもいいかな」「マンションを買おうか迷っている」そんな方にこそ、読んでいただきたい内容です。
“自由な暮らし”の時代にある「ふわふわした不安」
定住せずに働ける。家を持たなくても困らない。実家に戻るという選択肢もある。
現代は、住まいに対するハードルが下がった分、「いつかは家を買う」という前提が曖昧になった時代でもあります。
若い頃はそれでよかったけれど、30代後半〜40代になると、ふと気づく人も多いのです。
「このまま家賃を払い続けていていいのかな?」
「マンションを買うつもりだったけど、子どものことを考えると戸建てもアリかも」
「親が亡くなったあとの実家はどうなるんだろう」
「子ども部屋を用意した方がよかったかな」
「住宅ローンって、何歳まで組めるんだろう」
…そんな風に、“選択肢があるからこそ、決められない”不安を抱えている方が多くいます。
これは「持ち家か賃貸か」「マンションか戸建てか」といった単純な比較ではなく、「将来の自分がどう生きていきたいか」に対する迷いでもあります。
だからこそ、ただのスペックや資産価値だけでなく、自分たちの価値観に合った“住まい方”をあらためて見つめ直すタイミングなのかもしれません。
「家を所有すること」は“制限”じゃなく“選択肢”を増やすこと
「家を買ったら、もう引っ越せない」「一生そこで暮らさなきゃいけない」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
でも、実際にはそんなことはありません。
今の住宅ローンは柔軟で、ライフスタイルの変化に合わせた住み替えも可能ですし、
売却や賃貸に出すという選択肢もあります。
つまり「家を持つこと」は、むしろ将来の住まい方の選択肢を広げるという考え方もできるのです。
特に戸建て住宅は、土地を含めた所有となるため、
将来的な「売却」や「リフォームによる価値の再構築」、
「親から子への相続」といった場面でも柔軟に対応できます。
もちろん立地や築年数による差はありますが、
「いつでも現金化できる可能性を持つ資産」として、
長期的な安心を与えてくれる存在でもあるのです。
たしかに、住宅を所有することは「責任」を伴います。
ですが、それと同時に「自由な暮らしを自分でデザインする力」を得るということでもあります。
“資産”として考える戸建て住宅のメリット
マンションと比較して、戸建て住宅の大きな強みのひとつが「土地」という資産を含んでいることです。
建物は年数とともに劣化していきますが、土地は原則として価値がゼロになることはありません。立地や周辺環境によって上下はするものの、将来的な売却や活用の可能性を見越して、資産としての安定性を評価する人も増えています。
特に2020年代以降は、コンパクトな戸建て住宅でも“賃貸として貸し出す”という運用を視野に入れる人も多くなってきました。
「持ち家」=「一生そこに住み続けるもの」ではなく、ライフステージに合わせて運用するものという考え方が広がっています。
また、住宅ローン控除や固定資産税の軽減措置など、所有者向けの税制優遇も充実しています。
長期的な視点で見たとき、「資産として残る」という点は、戸建て住宅ならではの安心材料になるでしょう。
マンションとの違い。「戸建て」にこそある暮らしの自由
マンションは管理が楽で、駅近の物件も多く、設備や共用サービスが充実している一方で、暮らし方そのものに制限が多いのも事実です。例えば、リフォームやペットの飼育、庭の利用などには管理規約や近隣への配慮が必要です。
一方で、戸建て住宅には“住み方を自分で決められる”自由があります。間取りをライフスタイルに合わせて変更したり、家庭菜園を楽しんだり、趣味のスペースを設けたり。子どもが小さい時期には、多少騒いでも気を遣わずに過ごせるという安心感も大きな魅力です。
また、駐車場の利用も大きな違いのひとつ。マンションでは月極駐車場の空き状況や料金が問題になることもありますが、戸建てであれば敷地内に自家用車を置くことができ、EV車の充電設備の導入など将来的な選択肢も広がります。
「自由に暮らしたい」「住まいにもっと愛着を持ちたい」――そんな想いがある方にこそ、戸建てという選択肢はフィットします。
「所有する」=「ひとつの土台を持つ」こと
戸建てを「所有する」と聞くと、多くの方が「ローンを抱える」「維持管理の負担」といったネガティブなイメージを思い浮かべがちです。しかし、私たちはそれを人生の“土台”を手に入れることだと考えています。
人生は予測不可能で、転職や家族構成の変化、健康や親の介護など、さまざまな転機が訪れます。そうした時、「住まい」という確かな拠点があることは、判断や行動の自由度を高めてくれるのです。
例えば、急な働き方の変化で在宅ワークになったときも、自分の家であれば書斎スペースを作るのも自由。子どもの成長にあわせて間取りを変えることも、売却して次の選択肢をとることも、すべて“自分次第”です。
戸建てを持つということは、ライフステージに応じて柔軟に調整できる「器」を持つこと。これは、人生を安心して進めていくための“保険”のようなものでもあると、私たちは考えています。
まとめ|「戸建てを持つ」ことの意味を、もう一度見直してみる
マンションか戸建てか、賃貸か購入か──どちらが正解ということはありません。けれど、戸建て住宅を「所有する」ことには、想像以上に多くの自由と可能性があるということを、この記事で少しでも感じていただけたなら幸いです。
“住まい方”が自由になった時代だからこそ、あえて「自分の拠点を持つ」という選択が、今後の人生に安心感と柔軟性をもたらしてくれるのではないでしょうか。
今すぐ建てるかどうかは置いておいても、資金計画や住宅ローン、将来的な売却など、「戸建てを所有すること」に関する疑問や不安は、早めにプロに相談することが解決への第一歩です。
土地が決まっていなくても、建て替えを考えている段階でも、解体前でも、いつでもお気軽にご相談ください。私たちブリリアントホームは、あなたとご家族のこれからの暮らしにとって、最適な「住まい方」を一緒に考えていきます。