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2025年11月22日

高断熱・高気密で変わる毎日の暮らし。住宅性能の「本当の違い」とは?

2025年の夏、日本列島は観測史上もっとも暑い夏を記録し、各地で熱中症の搬送件数が過去最多となりました。さらに秋を感じる間もなく、急激な冷え込みとともに冬が到来。「今年は秋がなかった」と言われるほど、季節の移ろいが極端になっています。

こうした過酷な気候のなかで、「エアコンだけではもう限界…」と感じた方も多いのではないでしょうか。実際、外の気温に影響されにくい断熱性の高い家を求める声は年々増加しています。

住宅の性能は「デザイン」や「間取り」だけで語られることも多いですが、本当の住み心地を決めるのは“目に見えない性能”です。そのなかでも、夏と冬を快適に過ごすために欠かせないのが「高断熱・高気密」という性能です。

本記事では、断熱性能・気密性能とは何か、そしてそれがどのように毎日の暮らしを変えてくれるのかを、わかりやすくご紹介していきます。これから家づくりを考える方にとって、後悔しない住まい選びのヒントになれば幸いです。

「高断熱・高気密」ってどういうこと?住宅性能の基礎知識

「高断熱・高気密」とは、文字通り断熱性能と気密性能がともに優れた住宅のことを指します。これは、単に“寒さ・暑さに強い家”というだけでなく、省エネ性・快適性・健康面にも大きく関わる、住まいの基礎性能です。

断熱とは?

断熱とは、屋外の気温に左右されず、室内の温度を一定に保つための性能のことです。たとえば、夏の暑さが室内に伝わりにくくなったり、冬の暖かい空気が外へ逃げにくくなったりすることで、一年中快適な室温を保つことができます

断熱材の種類や厚み、施工方法によってこの性能は大きく左右されるため、建物全体の設計段階でしっかりと検討することが重要です。

気密とは?

気密とは、建物の隙間をできるだけ少なくすることを指します。どんなに良い断熱材を使っても、壁や天井、窓まわりにすき間が多いと、冷気や熱気、湿気が出入りしてしまい、断熱性能が十分に発揮されません。

つまり、断熱と気密はセットで考えるべきもので、どちらかが欠けてしまうと、せっかくの性能も半減してしまうのです。

住宅性能を数値で見る「UA値」と「C値」

断熱・気密性能を評価する際によく使われるのが、以下の2つの指標です。

  • UA値(外皮平均熱貫流率):住宅の“断熱性能”を表す指標。数値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネ性が高い。
  • C値(相当隙間面積):住宅の“気密性能”を表す指標。こちらも数値が小さいほど、すき間が少なく、気密性が高い。

これらの数値は、性能を客観的に比較するためのものですが、実際の住み心地にも直結する重要な指標です。住宅会社を選ぶ際には、こうした数値についてもしっかり確認しておくと安心です。

暑さにも寒さにも強い!断熱性能がもたらす暮らしの変化

断熱性能が優れている住宅に住むと、毎日の“あたりまえ”が、静かに快適に変わっていきます。外気の影響を最小限に抑えることで、季節を問わず過ごしやすい室内環境が実現します。

夏の「ジリジリ暑い部屋」がなくなる

真夏の日中、2階の部屋や西日の当たるリビングがサウナのように暑くなる…そんな経験はありませんか?断熱性の高い住まいでは、屋根や壁、窓からの熱の侵入をブロックできるため、室温の上昇を大きく抑えられます。

さらに高気密な構造と組み合わせることで、エアコンの冷気が逃げにくく、少ない稼働でも涼しさをキープ。省エネにもつながり、電気代の負担も軽減されます。

冬の「底冷え・温度ムラ」がなくなる

冬になると、足元だけが冷たい・廊下が極端に寒い・脱衣所がヒヤッとするといった現象が起きやすいですが、これは断熱と気密が不十分な住宅によく見られる問題です。

高断熱・高気密住宅では、室内の暖気が逃げにくく、部屋ごとの温度差が少ないため、家中どこにいても快適。ヒートショックのリスクを軽減し、お年寄りや小さなお子様にもやさしい空間を実現します。

生活の「ちょっとした不快感」から解放される

たとえば窓際の結露、冬場の静電気、夏場の蒸し暑さ、外の騒音…。これらも、実は断熱・気密性能が影響していることが少なくありません。

快適な温度が保たれるだけでなく、空気の流れや湿度、音環境までコントロールできる。それが、高性能な住まいがもたらす暮らしの変化です。

ランニングコストと健康に効く!目に見えない「断熱効果」

断熱性能の高さは、ただ「快適に暮らせる」だけでなく、家計と健康にも大きなメリットをもたらします。毎日の生活の中では気づきにくい“静かな変化”が、暮らしの質を底上げしてくれるのです。

冷暖房の効率が上がり、光熱費を大幅カット

断熱性の高い家では、冷暖房の効率が格段に上がります。一度温めた(または冷やした)空気を逃さないため、エアコンや暖房の稼働時間が短く済みます。

結果として年間の光熱費を大幅に削減することができ、家計にもやさしい住まいに。エネルギー価格が上昇している今だからこそ、省エネ性は住宅選びの重要な判断軸になります。

健康面でも大きなメリットが

断熱性能が低い家では、部屋ごとの温度差が原因でヒートショックや体調不良を引き起こしやすくなります。特に、脱衣所やトイレ、廊下の寒さがリスクとなることも。

一方、高断熱・高気密の家では家全体が一定の温度で保たれ、寒暖差による身体の負担が軽減されます。冷え性やアレルギーの改善につながったという声も少なくありません。

湿度・空気環境のコントロールもしやすくなる

外気の影響を受けにくいため、室内の湿度も安定しやすく、結露やカビの発生も抑えやすくなります。さらに、気密性が高いことで花粉やPM2.5、騒音の侵入を抑える効果も期待できます。

これは、小さなお子さまがいる家庭や、アレルギー体質の方にとって安心して深呼吸できる環境をつくるうえで、非常に大きなメリットといえるでしょう。

ブリリアントホームの断熱性能は「世界基準」

断熱性能の高さは、単に断熱材の厚みや設備機器のグレードだけで決まるものではありません。その土地の気候に合った建築思想と、長年の住宅設計ノウハウが組み合わさってこそ、真の「快適さ」が生まれます。

ブリリアントホームの家は、北米のツーバイフォー・ツーバイシックス工法をベースに、カナダやアメリカ内陸部など寒暖差の激しいエリアでも耐えられる住宅仕様を取り入れています。

日本の基準を超える高性能が「標準仕様」

一般的に、日本国内の省エネ基準を満たすだけでも「高性能住宅」と言われますが、ブリリアントホームではそのさらに上をいく断熱・気密性能を標準仕様としています。

  • 高性能断熱材を建物全体に隙間なく施工
  • 気密シート・気密テープ処理による徹底した気密施工
  • 樹脂サッシ+Low-E複層ガラス(地域によりトリプルガラスにも対応)

これらの仕様が標準となっているため、特別なオプションを付けなくても、年中快適で省エネな暮らしが叶います

ご希望があれば、さらに上の断熱仕様も

さらに、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)仕様や全館空調との組み合わせなど、ご家族のライフスタイルや価値観に合わせて断熱・気密レベルをグレードアップすることも可能です。

「夏も冬もほとんど冷暖房を使わずに暮らしたい」
「温度差ゼロのバリアフリーな室内環境にしたい」
そんなご要望にも、北米・欧州の住まいづくりに精通した設計チームが柔軟に対応します。

断熱性能に妥協しないからこそ、デザインだけでなく、本当に“中身のある住まい”を実現できる――それがブリリアントホームの家づくりです。

住宅性能は「建ててから」では変えられない

家づくりを検討していると、「間取りは住みながら変えられる」「設備は将来リフォームできる」といった柔軟な選択肢に目が向きがちです。たしかに、内装や家具、外構などは住んだあとでも手を加えることが可能です。

しかし、断熱性能や気密性能といった住宅の“構造的な性能”は、あとから変えることが非常に難しい項目です。これは「見えない部分」であるがゆえに、建てる前の検討段階で軽視されがちですが、住み心地やランニングコストに直結する、非常に重要なポイントです。

「今は必要ない」は、将来の後悔につながることも

「子どもがまだ小さいから、そこまでの断熱性能は必要ない」
「夏はエアコンを使えばいいし、冬は厚着すれば…」
そう思っていた方が、実際に住んでみて“後悔”するケースも少なくありません。

気候変動が加速し、猛暑日・寒波が“当たり前”になるこれからの時代、住まいの快適性は「設備」ではなく「性能」でつくる時代です。

断熱性能は、家族の未来の“安心”を支える

たとえば、子どもが勉強に集中できる室温、健康的に過ごせる湿度環境、ヒートショックのリスクが少ない暮らし…。こうした日々の安心は、すべて住宅性能によって支えられています

あとで「こうしておけばよかった」と思わないために、建てる前の今こそ、“性能”に目を向けてみてください。

まとめ|「快適」は“がまん”でなく、“性能”でつくるもの

暑い夏や寒い冬を「がまん」で乗り越える暮らしは、もう時代遅れかもしれません。エアコンに頼りきった生活や、部屋ごとの寒暖差に悩まされる日々から抜け出すためには、住まいそのものの性能を見直すことが必要です。

今回ご紹介した「高断熱・高気密」の住まいは、見た目ではわからないけれど、暮らしに大きな変化をもたらしてくれる住宅性能です。冷暖房効率の向上、光熱費の削減、健康リスクの軽減、静かで清潔な空気環境——そのどれもが、日々の生活を支える基盤となります。

そしてその性能は、あとから変えることができない“構造部分”だからこそ、最初の家づくりでしっかりと選ぶことが大切です。

ブリリアントホームでは、北米基準の高性能住宅をベースに、神奈川・首都圏の気候に合わせた最適な断熱・気密設計をご提案しています。高性能はもちろん、デザイン性や自由設計にも妥協しません。

「本当に快適な家って、こういうことだったんだ」
そう感じていただける住まいを、一緒につくっていきませんか?
資料請求・ご相談はいつでもお気軽にどうぞ。

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