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2025年12月13日

2026年、神奈川県で注文住宅を建てるなら〜通勤便利理想エリア&現実的選択肢な街〜まとめ

神奈川県で注文住宅を検討し始めると、地名の多さに戸惑う方も少なくありません。
「結局、どこまでが通勤圏なのか」「何を基準にエリアを絞ればいいのか」。
こうした迷いを整理するために有効なのが、エリア選びを“4つの考え方”で分解することです。

ここでは、横浜・川崎といった有名エリアだけに縛られず、現実的な選択肢を見つけるための視点として、この4つを押さえておきましょう。

①「都内通勤1時間圏」は思っているより広い

「都内に通える範囲」と聞くと、横浜市や川崎市まで、というイメージを持つ方が多いかもしれません。
しかし実際には、神奈川県内の鉄道路線は放射状に都心へ伸びており、通勤1時間圏で見た場合の選択肢は想像以上に広いのが特徴です。

たとえば、
新宿方面であれば小田急線沿線、渋谷・品川方面であれば東急線・JR線・京急線沿線、横浜方面であれば相鉄線やJR横浜線沿線まで視野に入ります。

「横浜駅まで◯分」だけで考えるのではなく、自分たちの通勤ゴール(職場)を起点に考えることで、藤沢市・茅ヶ崎市・伊勢原市・秦野市・横須賀市といった街も、現実的な候補として見えてきます。

②「駅距離・始発・乗り換え」で通勤の体感は大きく変わる

同じ通勤時間でも、体感の負担は条件によって大きく変わります。
その差を生むのが、駅からの距離、始発駅かどうか、乗り換え回数です。

駅まで徒歩10分以内なのか、バス利用になるのか。
始発駅で座れる可能性があるのか、途中駅で満員電車に乗るのか。
直通1本なのか、乗り換えが1回入るのか。

こうした条件の違いによって、「少し郊外でも意外と楽に通える街」と、「近そうに見えて毎日がつらい街」が分かれます。

注文住宅を前提にエリアを考える場合、駅近にこだわりすぎない選択が、敷地の広さや家づくりの自由度につながることも少なくありません。

③ 地価よりも「街の性格」を見る

エリア選びというと、つい「高い・安い」というイメージで判断しがちですが、実際の暮らしやすさは街の性格に大きく左右されます。

商業施設が集まる都市型エリアなのか。
ベッドタウンとして成熟した住宅地なのか。
観光地と住宅地が混在する街なのか。
あるいは、自然と隣り合う郊外型の街なのか。

たとえば、鎌倉市や藤沢市はエリアによって性格が大きく異なりますし、大和市や海老名市、伊勢原市などは、「都心通勤と日常生活のバランス」が取りやすい街として注目されています。

注文住宅は長く住み続ける家だからこそ、価格だけでなく、「その街でどんな暮らしができるか」を想像する視点が重要です。

④ 注文住宅向きかどうかは「土地の出方」で決まる

同じ市町村でも、注文住宅の建てやすさは大きく異なります。
その違いを生むのが、土地の出方です。

建売分譲が中心なのか、古家付き土地や分割前提の土地が多いのか、旗竿地や変形地が多く出るエリアなのか。

一見すると条件が悪そうに見える土地でも、自由設計の注文住宅であれば、設計次第で魅力的な住まいに変えられるケースは少なくありません。

エリア選びと家づくりは切り離して考えるものではなく、土地と建物をセットで考えることが、現実的で満足度の高い選択につながります。

次の章からは、この4つの考え方を踏まえたうえで、まずは「通勤利便性と知名度を重視した理想寄りのエリア」から、具体的な市町村を見ていきましょう。

通勤利便性と街の知名度を重視するなら神奈川で“まず検討されやすい”エリア群

神奈川県で注文住宅を検討し始めたとき、多くの方が最初に候補に挙げるのが、「名前を聞いたことがある街」「通勤に便利そうな街」です。

特に、都内勤務の方や県外からの転居を考えている方にとっては、通勤時間のイメージがしやすく、生活環境も想像しやすいエリアが安心材料になります。

ここでは、神奈川県内でも知名度が高く、通勤利便性を重視する人が“まず検討しやすい”エリアを、市区やエリア特性ごとに整理してご紹介します。

横浜市|「横浜」というブランドと多様な選択肢

神奈川県の中心都市である横浜市は、「神奈川で家を建てるなら横浜」と考える方が多い、最も知名度の高いエリアです。

ただし、横浜市は非常に広く、エリアによって性格は大きく異なります。
注文住宅の検討という視点では、次のような区がよく候補に挙がります。

  • 港北区:新横浜・日吉など、都心・横浜双方へのアクセスが良い
  • 青葉区:田園都市線沿線の人気住宅地。街並みが整っている
  • 都筑区:センター北・南を中心に生活利便性が高い
  • 戸塚区:東海道線・横須賀線利用で通勤利便性が高い
  • 港南区:落ち着いた住宅地として根強い人気

横浜市は利便性・教育環境・医療体制などが整っている一方で、エリアによっては土地条件や敷地の制約が出やすいため、注文住宅の場合は設計力が重要になります。

川崎市|都心直結のベッドタウン

川崎市は、東京都と横浜市の間に位置する通勤特化型の住宅エリアとして人気が高い街です。

JR線・東急線・小田急線・京急線など路線が多く、新宿・渋谷・品川・東京方面へ1時間以内で通勤できるエリアが数多くあります。

特に注文住宅検討層から名前が挙がりやすいのは、次のエリアです。

  • 中原区:武蔵小杉を中心とした再開発エリア
  • 高津区:田園都市線沿線で渋谷方面にアクセスしやすい
  • 宮前区:住宅地として成熟し、落ち着いた環境
  • 麻生区:新百合ヶ丘を中心に新宿方面への通勤がしやすい

川崎市は利便性が非常に高い反面、「土地探しが難しい」「条件に合う土地が出にくい」という声も多いエリアです。

東急線・主要沿線エリア|知名度と通勤イメージの強さ

市区名だけでなく、路線名で検討されやすいのも、神奈川県のエリア選びの特徴です。

特に人気が高いのが、東急東横線・田園都市線沿線です。
元住吉・武蔵中原・日吉・たまプラーザ・あざみ野といった駅名は、都内勤務の方にも認知度が高く、「通勤が楽そう」というイメージを持たれやすい傾向があります。

こうしたエリアは、
「まずはここを検討してみる」という入口として選ばれやすい一方で、注文住宅を前提にすると、敷地条件やエリアの選択肢を広げる必要が出てくることも少なくありません。

次の章では、こうした“理想寄りのエリア”から一歩視野を広げ、湘南エリアや人気沿線で現実的な可能性を見出しやすい街を見ていきます。

湘南・人気沿線で「視野を広げたい」人へ|湘南・小田急・東海道線エリア

横浜市や川崎市を中心に検討を進めていくと、 「このままでは理想の家づくりが難しいかもしれない」と感じ始める方も多いはずです。
そんなときに、次の候補として現実的に浮上してくるのが“湘南エリア”や主要沿線沿いの街です。

湘南と聞くと、「憧れはあるけれど高そう」「注文住宅は難しそう」というイメージを持たれがちですが、 エリアの見方を整理することで、通勤圏を維持しながら選択肢を広げられる街も見えてきます。

藤沢市|湘南エリアのハブとして人気が高い街

藤沢市は、JR東海道線・小田急江ノ島線・江ノ電が利用できる、湘南エリアの交通拠点とも言える街です。

新宿・東京・横浜方面へのアクセスが良く、湘南らしい雰囲気と都市機能のバランスが取れていることから、注文住宅検討層にも安定した人気があります。

一方で、藤沢市内でもエリアによって街の性格は大きく異なります。
駅徒歩圏は利便性が高い反面、土地条件が限られることもあり、少し駅から離れた住宅地を含めて検討することで、家づくりの自由度が広がります。

茅ヶ崎市|湘南らしい暮らしと通勤圏を両立

茅ヶ崎市は、JR東海道線・相模線が利用でき、都内や横浜方面へ1時間前後で通勤可能な立地です。

海のイメージが強い街ですが、実際には住宅地としての側面も大きく、湘南テイストのデザイン住宅や、敷地を活かした家づくりを希望する方から支持されています。

藤沢市と同様に、駅近だけでなく住宅エリアまで視野を広げることで、注文住宅向きの土地と出会える可能性が高まります。

平塚市|通勤圏を保ちながら現実的な選択肢が広がる街

平塚市は、東海道線沿線の中でも、横浜・東京方面への通勤を視野に入れつつ、比較的落ち着いた住宅環境を選びやすいエリアです。

湘南エリアの中では、市街地と住宅地のバランスが良く、駅から少し離れたエリアでは敷地条件に余裕が出やすい傾向があります。

「湘南に住みたいが、藤沢・茅ヶ崎だけに絞るのは不安」という方にとって、平塚市は現実的な検討候補になりやすい街です。

鎌倉市|エリアを分けて考えることが前提の街

鎌倉市は、歴史と観光のイメージが強い一方で、住宅地としての側面も併せ持つ街です。

ただし、鎌倉市内はエリアによる差が非常に大きく、「鎌倉だから」という一括りの判断は危険です。

JR線沿線、江ノ電沿線、内陸部など、
エリアごとに通勤利便性や土地条件、街の雰囲気が大きく異なるため、生活圏を具体的にイメージしながら検討することが重要になります。

湘南・人気沿線エリアの共通ポイント

藤沢市・茅ヶ崎市・平塚市・鎌倉市といった湘南・東海道線エリアは、「横浜・川崎に次ぐ選択肢」として検討されやすい一方で、エリア選び次第で家づくりの自由度が大きく変わるのが特徴です。

駅近やイメージだけに引っ張られず、通勤時間・土地条件・暮らし方を整理することで、理想と現実のバランスが取りやすい街として見えてきます。

次の章では、さらに一歩視野を広げ、都内通勤1時間圏で「現実的な選択肢」として検討されやすい街を見ていきます。

さらに視野を広げて|横須賀・三浦・県西エリアという選択

横浜・川崎、湘南エリアまで検討を進めても、「もう一歩、現実的な選択肢を知っておきたい」と感じる方もいるでしょう。
そんなときに視野に入れておきたいのが、横須賀・三浦エリア、そして県西エリアです。

これらの地域は、「通勤には少し遠そう」「郊外すぎるのでは」という印象を持たれがちですが、路線や駅をきちんと整理して見ていくと、都内1時間圏を保ちながら、家づくりの可能性が広がるエリアでもあります。

横須賀市|京急線沿線を軸に考える“現実的な通勤圏”

横須賀市は、京急線を利用することで、品川・横浜方面へのアクセスを確保しやすいエリアです。

「横須賀」という地名から距離感を感じる方も多いですが、京急線沿線の駅を基準に考えると、通勤時間のイメージは大きく変わります

駅周辺を中心に住宅地が形成されており、横浜市内と比べて土地条件にゆとりが出やすい点も、注文住宅を前提とした検討では見逃せないポイントです。

海や自然が身近にある環境で暮らしながら、都心通勤を続けたい方にとって、横須賀市は現実的な検討候補のひとつになります。

三浦市|ライフスタイル重視で考える街

三浦市は、京急久里浜線の終点エリアに位置し、通勤時間はやや長くなるものの、自然環境と落ち着いた暮らしを重視する方から注目される街です。

毎日フル出社ではなく、
テレワークやフレックスタイムを併用できる働き方であれば、「通勤圏」としての選択肢に入ってくるケースもあります。

敷地条件に余裕が出やすく、平屋や広い庭を含めた家づくりを検討しやすい点は、注文住宅との相性が良いエリアと言えるでしょう。

県西エリア|小田原市・南足柄市という選択肢

神奈川県西部に位置する小田原市・南足柄市は、自然と都市機能のバランスを重視したい方に向いているエリアです。

小田原市は新幹線や東海道線が利用でき、通勤頻度や働き方によっては、都内通勤圏として成立するケースもあります。

南足柄市は、さらに落ち着いた住環境が広がるエリアで、「暮らしのゆとり」や「住環境の静けさ」を重視する方に選ばれています。

これらの県西エリアは、
毎日の通勤効率だけでなく、暮らしそのものを重視した家づくりを考える方にとって、検討する価値のある選択肢です。

このエリアを検討する人が大切にしている視点

横須賀・三浦・県西エリアを選択肢に入れる方は、単純な「距離」よりも、暮らし方・住環境・家づくりの自由度を重視する傾向があります。

通勤時間だけで判断せず、「どんな家で、どんな毎日を過ごしたいか」を軸に考えることで、これまで候補に入っていなかった街が、自分たちに合ったエリアとして見えてくることも少なくありません。

次の章では、ここまで紹介してきた多くの市町村を俯瞰しながら、理想と現実のバランスを取るための考え方を整理していきます。

地名を知るだけで「可能性」は一気に広がる|神奈川県内の市町村

ここまで読み進めていただいた方の中には、 「神奈川って、こんなに選択肢があったんだ」と感じている方も多いのではないでしょうか。

注文住宅の検討初期では、どうしても横浜市・川崎市といった“知っている地名”だけでエリアを絞ってしまいがちです。
しかし、神奈川県は全体で33の市町村があり、その中には通勤圏として成立し、かつ家づくりの可能性が広がる街が数多く存在します。

ここで一度、この記事で取り上げてきた市町村を整理してみましょう。
「名前を知る」だけでも、エリア選びの視野は大きく変わります。

この記事で紹介した神奈川県内の主な市町村

  • 横浜市
  • 川崎市
  • 藤沢市
  • 茅ヶ崎市
  • 平塚市
  • 鎌倉市
  • 大和市
  • 海老名市
  • 座間市
  • 綾瀬市
  • 厚木市
  • 伊勢原市
  • 秦野市
  • 横須賀市
  • 三浦市
  • 小田原市
  • 南足柄市

こうして並べてみると、神奈川県の約半分にあたる市町村が、「都内通勤を前提としながらも、注文住宅を検討できるエリア」として視野に入ってくることがわかります。

もちろん、どの街にも向き・不向きがあります。
通勤時間を最優先したい方もいれば、敷地の広さや住環境を重視したい方もいるでしょう。

大切なのは、最初からエリアを狭く決めすぎないことです。
地名を知り、街の性格を知り、その上で「自分たちの暮らしに合うかどうか」を判断する。
この順番で考えるだけで、選択肢は一気に広がります。

次の章では、こうしたエリア選びを踏まえたうえで、理想を下げずに現実的な判断をするために、ぜひ意識してほしい3つのポイントを整理します。

「エリアの理想を下げる」前にやってほしい3つのこと

エリア検討を進める中で、「この街は無理そうだから外そう」「もう少し条件を下げるしかないかも」と感じる瞬間は、誰にでも訪れます。

ただし、そこでいきなり理想を下げてしまうのは、少し早いかもしれません。
エリア選びは考え方次第で、まだ調整できる余地があるケースが多いからです。

ここでは、神奈川県で注文住宅を検討する方に、「エリアの理想を下げる決断」をする前に、ぜひ一度立ち止まって考えてほしい3つのポイントをご紹介します。

① 通勤の「ゴール」をひとつに固定しない

通勤利便性を考える際、「横浜駅まで◯分」「新宿まで◯分」と、ひとつの駅だけを基準にしてしまうケースは少なくありません。

しかし実際には、東京・新宿・渋谷・品川など、通勤先の最寄り駅が複数ある方も多いはずです。

通勤ゴールをひとつに固定すると、エリアの選択肢は一気に狭まります。
逆に、「どの方面に出られれば現実的か」という考え方に切り替えるだけで、小田急線・東海道線・京急線・相鉄線など、これまで候補に入っていなかった街が見えてくることがあります。

② 「駅名」ではなく「生活圏」で考える

エリア選びでは、「この駅なら知っている」「この街は名前を聞いたことがある」といったイメージ先行の判断になりがちです。

ですが、注文住宅は長く暮らす家です。
本当に大切なのは、駅名よりも、日常の生活圏が自分たちに合っているかどうかです。

スーパーや学校、医療機関、公園、道路の混雑具合。
駅からの距離やバス利用も含めて考えると、「有名ではないけれど暮らしやすい街」が候補に浮上することも少なくありません。

③ 土地と建物を「別々」に考えない

エリア検討で行き詰まる原因のひとつが、土地探しと家づくりを切り離して考えてしまうことです。

「この土地だと家が入らない」「この形状は使いにくそう」と感じる土地でも、自由設計の注文住宅であれば、設計次第で魅力的な住まいに変えられるケースは多くあります。

逆に、エリアや土地だけで判断してしまうと、本来は実現できたはずの家づくりの可能性を、自分たちで狭めてしまうことにもなりかねません。

エリア選びと家づくりは、同時に、セットで考える
この視点を持つだけで、「理想を下げる」以外の選択肢が見えてきます。

まとめ|神奈川県で注文住宅を諦めないために

神奈川県で注文住宅を検討するとき、多くの方が最初に思い浮かべるのは横浜市や川崎市といった、知名度が高く通勤利便性の良いエリアです。

しかし実際に家づくりを進めていくと、土地条件や予算の現実に直面し、「このエリアでは難しいかもしれない」と感じる瞬間が訪れます。

そこで大切なのは、すぐに理想を下げてしまわないことです。

神奈川県には、横浜・川崎だけでなく、湘南エリア、小田急線沿線、相鉄線沿線、京急線沿線、さらには横須賀・三浦・県西エリアまで、都内通勤を前提にしながらも、家づくりの可能性を広げられる街が数多くあります。

エリア選びのポイントは、駅名やイメージだけで判断しないこと
通勤のゴールを柔軟に考え、生活圏としての暮らしやすさを見極め、土地と建物をセットで検討することです。

こうした視点を持つことで、「無理だと思っていたエリアが、実は現実的な選択肢だった」というケースも少なくありません。

注文住宅は、人生の中でも大きな決断のひとつです。
だからこそ、エリア選びの段階で選択肢を狭めすぎず、自分たちにとって本当に納得できる暮らし方を基準に考えることが重要です。

ブリリアントホームでは、神奈川県内のエリア特性を踏まえた土地の考え方と、自由設計による家づくりを組み合わせ、お客様一人ひとりに合った住まいをご提案しています。

「このエリアで本当に建てられるのだろうか?」
そんな疑問を感じたときこそ、視野を広げて、プロと一緒に整理してみることが、後悔しない家づくりへの第一歩になります。

2026年、神奈川県で注文住宅を検討されている方の参考として、この記事が、新たな可能性を見つけるきっかけになれば幸いです。

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