コラム
2025年08月16日
50代からの家づくり。夫婦ふたりの時間を豊かにする間取りの考え方
50代という節目は、これまで家族と共に歩んできた暮らしを振り返り、これからの夫婦ふたりの時間をどう過ごすかを考える大切なタイミングです。
子どもが独立し、ライフスタイルが変化する中で、「自分たちのための家」を新たに建てたいという声も増えています。
特に、平屋のように生活動線がシンプルで、将来も安心して暮らせる間取りは人気です。さらに、掃除やメンテナンスのしやすさ、趣味やくつろぎの空間の充実、そしてペットと快適に過ごせる工夫など、注文住宅だからこそ実現できる要素は数多くあります。
本記事では、50代からの家づくりで大切にしたい間取りの考え方や、暮らしをより豊かにするためのポイントをご紹介します。これからの夫婦ふたりの時間を、心地よく、そして自分たちらしく楽しむためのヒントとしてご覧ください。
50代からの家づくりで大切にしたい5つの視点
1. 将来を見据えたバリアフリー設計
50代からの注文住宅では、将来の体力や健康状態の変化も見据えた間取りが重要です。
段差のないバリアフリー設計や、平屋のように階段の上り下りをなくす住まいは、暮らしやすさと安全性を両立できます。
特に玄関や廊下は広めに取り、将来的に手すりやスロープを設置できる余裕を確保しておくと安心です。
2. 生活動線のシンプル化
夫婦ふたりの生活では、広さよりも「使いやすさ」が快適さを左右します。
キッチン・ダイニング・リビングを直線的につなぐ動線や、寝室から洗面・浴室への移動がスムーズな間取りは日常の負担を減らします。
特に平屋の場合はワンフロアで家事が完結するため、掃除や洗濯の動線が格段に短くなります。
3. メンテナンスのしやすさ
年齢を重ねると、外壁や屋根のメンテナンスが負担になることも。
50代からの家づくりでは、耐久性の高い外壁材やメンテナンス周期の長い屋根材を選ぶと、将来のコストと労力を抑えられます。
庭や外構も手入れがしやすいデザインにすることで、無理なく美観を保てます。
4. 趣味やくつろぎのスペース
子育てがひと段落した50代は、趣味やリラックスの時間を大切にできる時期です。
読書や音楽、家庭菜園、ペットとの時間など、自分たちの暮らしに合ったスペースを間取りに取り入れると、毎日がより豊かになります。
広いウッドデッキや日当たりのよいリビングなど、開放感のある空間は心身のリフレッシュにもつながります。
5. ペットと共生できる設計
犬や猫などのペットと暮らすご家庭では、滑りにくい床材や、ペット専用の出入り口、足洗い場の設置などが快適な暮らしを支えます。
ペットが自由に動き回れる回遊動線や、陽だまりのある窓辺なども喜ばれるポイントです。
注文住宅なら、こうした工夫を間取りの段階から組み込むことができます。
「平屋」という選択肢の魅力
50代からの家づくりで注目されているのが、ワンフロアで生活が完結する「平屋」です。
階段の上り下りが不要なため、日常生活の負担が軽く、将来の身体的な変化にも柔軟に対応できます。
さらに、生活動線が短くシンプルになることで、家事効率も向上。夫婦ふたりの暮らしにちょうど良いサイズ感を保ちながら、広がりを感じられる間取りも実現できます。
また、平屋は屋根や外壁のメンテナンスがしやすく、耐震性にも優れているのが特徴です。
地震の揺れによる被害を最小限に抑えやすく、安心して長く住み続けられる住まいとなります。
中庭やウッドデッキを中心に配置することで、採光や通風を確保し、コンパクトながら開放感にあふれる空間づくりも可能です。
さらに、平屋は外と中のつながりを感じやすく、庭やテラスでペットと遊んだり、趣味の時間を楽しんだりするにも最適です。
年齢を重ねても「住みやすさ」と「豊かさ」を両立できる点が、多くの50代夫婦に支持される理由です。
夫婦ふたりの生活動線を考える
50代からの住まいづくりでは、日常の動きがスムーズになるように生活動線を最適化することが重要です。
特に夫婦ふたりの暮らしでは、コンパクトで無駄のない動線が快適さを大きく左右します。
たとえば、玄関からキッチン、パントリー、リビングへと一直線に移動できる間取りは、買い物帰りの荷物運びもスムーズです。
また、洗濯動線も大切なポイントです。
洗う・干す・たたむ・しまうという一連の動作を一つのフロア内で完結させれば、毎日の家事負担が大幅に軽減されます。
ランドリールームからすぐ隣にウォークインクローゼットを配置するなど、「家事ラク動線」を意識すると暮らしの質が向上します。
さらに、生活動線は将来の暮らしや体の変化も見据えて設計することが大切です。
段差をなくす、廊下幅を広めにとる、浴室やトイレをゆったり設計するなど、バリアフリーの発想をあらかじめ取り入れておけば、年齢を重ねても安心して暮らせます。
夫婦それぞれのライフスタイルを尊重しながらも、共用スペースで自然と顔を合わせられる動線が、長く心地よく暮らせる住まいをつくります。
ペットと暮らす家づくりのポイント
50代からの家づくりでは、これからの暮らしを一層豊かにしてくれる存在として、犬や猫などのペットと共に暮らすことを想定する方も少なくありません。
ペットは家族同然だからこそ、人と同じように快適で安全な環境づくりが必要です。
まず大切なのは滑りにくい床材の採用です。フローリングは見た目が美しい反面、ペットの足腰に負担をかけることがあります。
滑り止め加工を施したフローリングやクッション性のある床材にすることで、ケガのリスクを減らせます。また、傷や汚れに強い素材を選べば、掃除やメンテナンスの手間も軽減できます。
次に、専用スペースの確保もポイントです。
リビングの一角にペット用ベッドやケージを置く、玄関近くに足洗い場を設ける、庭やウッドデッキを自由に行き来できるペットドアを付けるなど、生活動線と合わせた配置を考えると日々の暮らしがスムーズになります。
さらに、ペットの行動や習性を理解した間取りの工夫も重要です。
猫であれば上下運動ができるキャットウォークや窓辺のくつろぎスペース、犬であれば走り回れる屋外スペースや日向ぼっこができるデッキなどが喜ばれます。
こうした配慮は人にとっても心地よい空間づくりにつながり、ペットと人が共に幸せに暮らせる住まいを実現します。
注文住宅だから叶う“自分たちらしさ”の反映
50代からの家づくりは、これまでの生活で得た経験や好みを反映できる、いわば「集大成」のプロジェクトです。
注文住宅なら、間取りやデザイン、素材選びに至るまで、自分たちの価値観やライフスタイルに合わせた選択が可能です。
たとえば、趣味のスペースを組み込むことも自由です。
ガーデニングが好きな方なら庭と一体化したサンルームや作業小屋、音楽好きな方なら防音室や広めのリビング空間など、暮らしに彩りを加える空間を設計段階から組み込めます。
また、日常動線や収納計画も、使う人に合わせて細かくカスタマイズできるため、無駄のない快適な生活が実現します。
さらに、素材や色使い、照明計画なども「自分たちらしさ」を表現できる要素です。
ナチュラルな無垢材で落ち着いた空間を作る、あるいは海外風の大胆なカラーコーディネートを採用するなど、既成住宅では叶えにくいこだわりも反映できます。
こうして完成した住まいは、単なる「家」ではなく、自分たちの人生や価値観を映す「作品」のような存在に。
50代からの注文住宅は、自分たちのために時間をかけて育ててきた理想を、形にする絶好の機会といえます。
まとめ
50代からの家づくりは、これまでの暮らしを振り返りながら、これからの時間をより豊かにするための大切なプロジェクトです。平屋という選択肢や生活動線の工夫、ペットとの共生、そして注文住宅ならではの自由度を活かすことで、夫婦ふたりのライフスタイルにぴったり合った住まいが実現します。
特にこの世代の家づくりは、将来を見据えたメンテナンスのしやすさや安全性の確保も重要なポイントです。歳を重ねても安心して暮らせる設計と、自分たちらしさを反映した空間づくりを両立することで、日々の生活はより快適で充実したものになります。
ブリリアントホームでは、お客様一人ひとりの価値観や将来設計に合わせたプランをご提案しています。50代からの家づくりを検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。人生の後半戦を、自分たちらしい住まいで楽しみましょう。